米In-Statと無線LAN規格の策定団体「Wi-Fi Alliance」は,Wi-Fi技術に関して調査した結果を米国時間11月28日に発表した。それによれば,Wi-Fiチップセットの出荷数は年間平均64%増加しており,年間出荷数が1億個に達するまでに成長している。

 Wi-Fiチップセットは家庭と企業におけるコンピュータ・ネットワークに広く利用されているが,家電や携帯電話への導入により,さらに成長が期待されるという。

 「Wi-Fiチップセットは,2005年に1億個を出荷するという記録をすでに達成しており,当社では同年末までにおよそ1億2000万個に達すると予測している。これは,このような若い技術にとって大きなマイルストーンであり,Wi-Fi Allianceは同技術の普及促進に重要な役割りを果たしている」(In-Stat社シニア・アナリストのGemma Tedesco氏)

 Wi-Fi Allianceでは,無線LAN製品の相互接続性を確認するテストと認定プログラムを提供している。2000年3月以来,2200を超える製品が「Wi-Fi CERTIFIED」に認定されている。

 Wi-Fi Allianceのマネージング・ディレクタのFrank Hanzlik氏は,「現在,ノートパソコンの90%がWi-Fiに対応している。消費者と企業の同技術に対する需要が高いため,将来的に大きな可能性がある。同技術が家電や携帯電話に組み込まれて,世界中でより多くのユーザーがWi-Fi認定製品を使うことにより,次のマイルストーンはさらに速く達成されるだろう」とコメントしている。

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