マーケット・コンサルティングを手がける米Unity Marketingは,「年収が多い裕福な消費者は,オンライン・ショッピングを好む傾向がある」などとする調査結果を,米国時間11月23日に発表した。

 調査は平均年収が14万2400万ドル,平均年齢が42.9才の裕福な消費者1171人を対象にアンケートを実施したもの。

 裕福な消費者のうち,「インターネットのおかげで,ショッピングがより簡単かつ便利になった」と考える人は82%に達した。また78%が「目当てのものを適正な価格で簡単に購入できる」と述べている。

 裕福な消費者がオンライン・ショッピングで最も便利だと考える機能は,「価格の比較が可能」(73%),「いつでも好きな時に購入できる」(72%),「自宅にいながらして購入できる」(71%)だった。

 また2005年第3四半期に,インターネットを利用して何らかの電子商取引を行った裕福な消費者は94%で,最も多かった利用法は「商品の購入」(73%)である。次いで「旅行の予約」(54%)と「贈り物の購入」(50%)が挙げられた。

 ちなみに,2004年における米国の(自動車,自動車部品,飲食サービスを除いた)小売市場規模は2兆6400億ドル。オンライン・ストアなど,実店舗以外のチャネルを利用した購入金額は,全体の10%に満たない2333億ドルだった。

 裕福な消費者のオンライン・ショッピングに関する,その他の主な調査結果は次の通り。

・インターネットで商品に関するリサーチをした後に実店舗で商品を購入(43%)したり,実店舗で商品をみてインターネットで注文(35%)するなど,複数の購入チャネルを積極的に利用している

・1週間当たりのオンライン滞在時間は18.4時間で,そのうちショッピング関連に費やす時間は5.2時間

・インターネットで価格の比較を行う人は67%に達し,最小価格で購入するための労力を惜しまない

 Unity Marketing社社長のPam Danziger氏は,「裕福な消費者は買い物をする頻度が高いうえ,消費金額の合計も多い。また,少なくとも半数がインターネットでクリスマス・プレゼントを購入する予定である。オンラインの小売業者にとって,ホリデー・シーズンの重要なターゲットになるだろう」と述べた。

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