三井物産の米国法人Mitsui USA社傘下の米Mitrixが,インターネット経由で利用するオンデマンド方式サプライ・チェーン管理(SCM)サービスの新版「SCM Live 3.1」を,米国時間11月22日に発表した。

 SCM LiveはオンデマンドSCMシステムで,商品の受発注処理,データのリアルタイム更新,利用者同士のコミュニケーションなどが行える。新版ではプランニング・エンジンを強化し,需給のバランスをリアルタイムに再確認できるようになった。注文契約や商品の配送,予測管理などの機能も新たに付加した。

 またMitrix社は,川崎重工業の米国法人Kawasaki Motors(KMC)社とSCM Liveの利用契約を結んだ。Mitsui USA社と直接的な取り引きがない企業へのサービス提供は,これが初めてという。これによりKMC社は,北米全域の配送ネットワークで各種情報を同期させ,工場,倉庫,ディーラー間でリアルタイムにデータを更新できるようになる。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,SCM Liveの年額料金は,初年度が20万ドル,2年目以降が7万5000ドルという。

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