米Apple Computerの有料音楽配信サイト『iTunes Music Store』は,2005年第3四半期の米音楽小売業界において販売数でトップ10にランクインした。米調査会社のNPD Groupが米国時間11月21日に調査結果を明らかにしたもの。
同調査は,オフラインの音楽小売店における消費者の購買習慣とともに,デジタル音楽ストアからのダウンロードについて調べたもの。iTunesによる個別の12楽曲のダウンロード数と従来の小売店における1枚のアルバムの購買数を比較したところ,iTunesではTower,Borders,Sam Goodyといった従来の小売店よりも高い得点を獲得したことが明らかになった。
■2005年第3四半期の小売業者トップ10(2004年第3四半期)
- Wal-Mart(1)
- Best Buy(2)
- Target(3)
- Amazon.com(4)
- FYE(10)
- Circuit City(5位タイ)
- Apple iTunes(14)
- Tower Records(7位タイ)
- Sam Goody(5位タイ)
- Borders(9)
出典:NPD Group社
同社の音楽映画アナリストのRuss Crupnick氏は,「iTunes Music Storeの成長ぶりとほかの小売業者の苦戦ぶりを考えると,近い将来,iTunesがさらに順位を上げるのは間違いないだろう」とコメントしている。「デジタル音楽への関心が高まり,ホリデーシーズンにiPodの需要がさらに高くなるという予測に加え,小さなクリスマス・プレゼントとして魅力のあるiTunesギフト券などにより,Apple社は年末までにもっとシェアを伸ばすだろう」(同氏)。
同社によれば,Apple社のiTunesは2005年を通じてパソコン・ベースのデジタル音楽ダウンロード市場で70%以上のシェアを持続したという。米メディアの報道(CNET News.com)によると,2004年前半のデジタル音楽の売上高シェアは音楽小売市場の1.5%だったが,2005年前半には4%を上回っていると全米レコード協会(RIAA)が発表している。
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