インターネット広告の標準策定団体であるInteractive Advertising Bureau(IAB)と米PricewaterhouseCoopers(PwC)が,オンライン広告市場に関する調査結果を米国時間11月21日に発表した。2005年第3四半期の売上高は31億ドルで,初めて30億ドルを突破した。前年同期の23億ドルと比べて33.9%増,前期の29億ドルと比べて4.7%の増加となる。

 このままのペースで推移した場合,2005年通期の売上高は120億ドルに達し,過去最高だった前年の96億ドルを大幅に上回る見込み。

 IAB会長兼CEOのGreg Stuart氏は「顧客へのリーチを広げ,継続関係を維持するために,ますます多くのマーケタがインタラクティブ広告を取り入れている」と述べる。「さらに,インタラクティブ広告は売上拡大と顧客意識への影響に最も効果的なメディアであり,マーケタにとっては強力な武器となっている」(同氏)

 「2005年第3四半期はかつてない好業績だった。広告業界は明らかに,これまでよりも多くの予算をオンラインに割り振るメリットを実感しつつある」(PwC社Assurance Services担当パートナのDavid Silverman氏)

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