米Sun Microsystemsは,同社のUnix OS「Solaris 10 Operating System(OS)」にオープンソース・データベース「PostgreSQL」を統合する計画を米国時間11月17日に明らかにした。同社は,PostgreSQLを導入している世界の企業顧客に対してサポートの提供も開始する。

 同社は,同社の技術者がPostgreSQLのオープンソース・プロジェクトに参加し,Solaris向けにデータベースの調整を行なうとともに,ハイエンド機能の強化を支援することも明らかにした。同社ソフトウエア担当副社長のJohn Loiacono氏によれば,同社はオペレーティング・システムと管理システムにPostgreSQLの機能を統合する予定だという。PostgreSQLとSolarisの連携を強め,12月にデータベース関連のサービス提供を開始するという。

 また,同社は128ビットの新しいファイル・システム「Solaris ZFS」をOpenSolarisのオープンソース・プロジェクトに公開する。同ソフトウエアは,開発者向けに12月に配布が開始される予定。2006年前半にはSolarisのアップデートとして統合が予定されている。

 その他にも,同社はオープンソースの仮想化ソフトの「Xen」をOpenSolarisに追加し,2006年に予定しているアップデートで提供する計画も明らかにしている。また,年内にパーティション設定技術の「Solaris Containers for Linux Applications」をOpenSolarisに追加し,RedHat LinuxアプリケーションをOpenSolaris上で実行できるようにするとしている。

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