米MicrosoftとCATV事業者の非営利コンソーシアム米Cable Television Laboratories(CableLabs)は,Microsoft Windows Media Center Edition対応パソコンでデジタル・ケーブル・テレビ(CATV)の番組を視聴可能とすることで合意した。Microsoft社とCableLabsが米国時間11月16日に明らかにしたもの。Microsoft社と複数のパソコン・メーカーが協力し,デジタルCATV対応パソコンを2006年の年末商戦シーズンに提供する。

 この合意により,Windows Media Center Edition対応パソコンでデジタルCATV用のデコーダ・カード「CableCARD」の利用が可能となる。高精細(HDTV)番組も含め片方向放送が,セットトップ・ボックスを介さずパソコンやMicrosoft社の次期家庭用ゲーム機「Xbox 360」で視聴できる。双方向放送には対応しない。

 またMicrosoft社とCableLabsは,デジタル著作権管理技術「Windows Media Digital Rights Management(DRM)」をCATV向け規格OpenCableのコンテンツ保護技術として使えるようにするため,最終的な文書の作成を進めている。

 なお,CableCARDの利用可能なパソコンの開発には,米Dell,米Gateway,東芝が協力すると米メディア(InfoWorld)が報じている。番組の視聴だけでなく録画も可能だが,片方向放送のみに対応するので,オンデマンド・コンテンツは見ることができないという。

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