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 米Googleは米国時間11月14日に,Web解析サービス「Google Analytics」の無償提供開始を発表した。同サービスは,Google社が買収した米Urchin Softwareの技術をベースにしたもので,オンライン・マーケティングやWebサイトを向上するためのパフォーマンス・データを企業に提供する。

 「企業は,Google Analyticsの情報をもとに,Webサイト訪問者を引きつけるキーワード,顧客を獲得できる電子メール広告,インターネット・ユーザーの注意を引くWebページ設計を判断することができる」(Google社)

 Google Analyticsは,キーワードの選択および入作,効率的な電子メール・キャンペーンの特定,Webサイト設計の最適化といったオンライン・マーケティングの各方面の強化を支援する。

 有料広告サービス「Google AdWords」との統合を図っており,Google AdWordsアカウントのインタフェースからGoogle Analyticsにアクセス可能。キーワードとURLのタグ付けを自動化するほか,簡単に投資収益率(ROI)確認のためのコスト・データ抽出が行える。各オンライン・マーケティング・キャンペーンの成果を追跡できる。

 そのほか,経営者,マーケティング担当者,Webマスターが部門を超えて重要な情報にアクセスするための新たなレポーティング・ダッシュボードを備える。

 Google Analyticsは,英語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語,オランダ語,日本語,韓国語,中国語(簡体字/繁体字),ポルトガル語,デンマーク語,フィンランド語,ノルウェー語,スウェーデン語,ロシア語をサポートする。

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