米eBayは,同社オークション・サイトの利用者向けに市場トレンドに関する情報を提供する新しいサービス「「eBay Marketplace Research」を開始した。同社が米国時間11月10日に発表した。同サービスを通じ,オークションの利用者は商品,入札,価格のトレンドを知ることができるという。

 同社によれば,多くの消費者はインターネットを利用して商品や価格を調べており,とくにホリデー・シーズンではその傾向が強い。新しいサービスでは,eBayコミュニティにおける過去または現在の消費者の動向を示すデータ,チャート,グラフを提供する。

 1億6800万人のユーザーで構成されるeBayコミュニティでは,毎日およそ500万件の商品が追加され,常時6000万件近い商品を扱っている。毎秒およそ1400ドル分の商品が売買されており,eBay市場は消費者のショッピング・トレンドのバロメータと考えられてきた。

 同サービスを通じてeBayの利用者は,落札価格の目安を知るために平均販売価格(ASP)を調べたり,製品が出品されている回数,入札数などを見て人気のある商品を知ることができる。

 出品者は,同サービスが提供する情報をビジネス計画に利用できる。90日前のデータまで遡ってアクセスして,開始価格や平均販売価格,送料,消費者が使う検索キーワードなどの傾向を知ることができる。これらの情報を基に販売戦略を立てたり,現行の戦略を直ちに調整できるようになるという。

 同サービスは,3つの購読モデルが用意される。サービス料金は「Fast Pass」が2日間で2.99ドル,「Basic」は月額9.99ドル,「Pro」は月額24.99ドルに設定されている。Fast PassとBasicでは,過去60日までのデータを参照できる。Proでは90日前までのデータと国際市場のデータも提供する。

 eBay社は,9月からサイト上で商品のレビューとガイドを紹介する「Reviews & Guides」の提供も始めている。

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