IT人材雇用の業界団体であるNational Association of Computer Consultant Businesses(NACCB)が,米国のIT雇用状況に関する調査結果を米国時間11月9日に発表した。それによると,2005年10月のIT雇用者数は352万5600人で,前月に比べ8200人(0.23%)増えたという。前年同月比は1.2%増。

 NACCBは「ITプロフェッショナルの相当多くが,IT業界以外で雇用されている」と述べる。「こうした領域での雇用の増減が,全体的なIT雇用を大きく左右する。例えば10月にIT雇用が増加したのは,企業のコンピュータ・システム部門で増員があったことや,金融サービスおよび医療業界でITワーカーに対する需要が高まった影響だ」(NACCB)。

 過去1年間のIT雇用者数の推移については,NACCBのWebサイトでPDFファイルが公開されている。

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