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 韓国のLG Electronicsは,Java Platform, Micro Edition(Java ME)ベースのオープンOSを採用した携帯電話機の開発を完了した。米SavaJe Technologiesの「SavaJe OS」を搭載する。LG社とSavaJe社が韓国で現地時間11月8日に発表したもの。量産体制の準備は整っており,2006年のリリースを目指すという。

 同携帯電話は176×220ピクセルのカラーTFTディスプレイ,130万画素のデジタル・カメラ,Bluetooth,最大記録容量1GバイトのSDカードを装備する。MP3,AAC,AAC+フォーマットの音楽や,H.263およびMPEG4ビデオを再生できる。

 SavaJe OSの特徴は,UIをはじめとするすべてのアプリケーションをJavaで記述すること。同OSを採用することにより,キャリアは独自のアプリケーションやメニューを簡単に構築できるほか,プリインストールしたアプリケーションとダウンロード・アプリケーションの両方に適用するカラー,サウンド,背景,アイコンを組み込むことが可能。

 SavaJe OSは,マルチタスク・モバイルJava環境を開発者に提供する。Java Community Process(JCP)のオープンなJava標準を実装し,豊富なJava ME APIを備える。同一のJava VM使用で,Java ME Connected Limited Device Configuration(CLDC)およびConnected Device Configuration(CDC)の両方をサポートする。

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