米IBMが,製品レビュー・サイトやブログ,ニュースグループ,Webニュースなどのコンテンツを分析し,製品や企業そのものに対する評判を抽出するソフトウエア「Public Image Monitoring Solution」を,米国時間11月7日に発表した。

 同ソフトウエアは,構造化されていないコンテンツのテキストを分析するIBM社のオープンソース技術「Unstructured Information Management Architecture(UIMA)」を採用した情報分析ソフトウエア「IBM WebSphere Information Integrator OmniFind Edition」がベース。コンテンツ内のテキストを処理し,潜在的な意味や相関関係を分析できる。高度な検索機能も備えているので,業務にかかわる重要情報へのアクセスが容易になり,検索結果の精度も向上するという。

 Public Image Monitoring Solutionは,カナダNstein Technologiesの多言語対応テキスト分析技術と,米Factivaのコンテンツ収集技術も利用している。これにより,話題や論調,イベント,地域などの情報が取り出せる。「コンテンツの形式や発信元,構造などにかかわらず,価値のある情報が入手できる。これにより,事業を進める際に多くの情報を利用し,よりよい判断を下せるようになる」(IBM社)

 現在Public Image Monitoring Solutionは,IBM社とNstein Technologies社が提供している。「IBM WebSphere Information Integrator OmniFind Edition version 8.3」は,2005年中に利用可能とする予定。

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