米誌「PRWeek」と米Burson-Marstellerは,米企業CEOのコミュニケーションに対する意識調査の結果を米国時間11月7日に発表した。それによると,現在普及しているブログについて,CEOの59%が「社内のコミュニケーションに役立つ」,同47%が「社外向けPRに効果的」と述べているものの,自らブログを作成しているのはわずか7%にとどまった。

 調査は,9月12日から10月7日にかけて,PRWeek誌と米Millward Brownが米企業のCEO131人を対象に実施したもの。

 CEOは,ブログのメリットとして「新しいアイデアやニュースを迅速に伝えることができる」(41%),「幹部役員との形式ばらないコミュニケーションの場を設けられる」(40%),「フィードバックが即座に得られる」(36%)などを挙げた。

 ただしこれらのメリットにもかかわらず,今後2年間に会社のブログを立ち上げる予定のCEOはわずか18%である。

 「CEOの大半は,時間的な制約と,公の場での発言に対する懸念から,ブログの成り行きを見守っている状況だ。彼らは,ブログのすばらしさは認識しているものの,『CEOは(ブログ作成よりも)業務遂行に時間を費すことが従業員の望みだ』と考えている」(Burson-Marsteller社世界ナレッジ/リサーチ責任者のLeslie Gaines-Ross氏)

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