カナダのResearch In Motion(RIM)は,米NTPと争っている特許訴訟において,米連邦最高裁がRIM社による審理一時中断の要求を退けたことを現地時間10月26日に明らかにした。これにより,RIM社が米国内でBlackBerryサービスまたはハンドヘルド機を販売することが連邦地裁から禁止される可能性が残ることになった。

 RIM社は,連邦控訴裁が下した判決を不服として最高裁に上訴している。最高裁が上訴の受け入れを決定するまでの間,訴訟の進行を一時停止するように求めていた。

 今回の最高裁の決定は,訴訟の進行は通常の手続きに従って連邦地裁の判断に任せるとしたもの。最高裁で上告を受け入れるかどうかの決定は下していない。今後数ヶ月以内に上訴受け入れに関する審理が行なわれる見通しだという。

 RIM社は,審理が地裁に差し戻された場合には,NTP社が新たにBlackBerryサービスの提供中止,米国内における利用,販売,製造,輸入の差し止めを申し立てることを予測している。

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