米VMwareは,WindowsやLinux上で稼動する仮想マシンでソフトウエアの実行,共有,評価ができる無償のソフトウエア「VMware Player」の提供を開始した。同社が米国時間10月24日に発表した。β版を同社サイトからダウンロードできる。

 VMware Playerは,WindowsとLinuxに対応し,32ビットおよび64ビットの仮想マシンを実行するアプリケーション。通常のデスクトップ・アプリケーションのようにインストールされ,別のウインドウで仮想マシンを実行するため,仮想マシンで実行するソフトウエアの共有と評価が容易にできる。

 同ソフトを使って仮想マシンを構築することはできないが,VMware社の既存製品である「Workstation」,「GSX Server」,ハイエンド向けの「ESX Server」で作成した仮想マシンをテストできる。

 同社製品管理担当シニア・ディレクタのKarthik Rau氏は,「VMware Playerは,ユーザーがデスクトップからデータ・センターまで企業全般にわたって仮想化技術の利点を活用できるようにするという当社のビジョンを実現させる重要な要素となっている。同製品により,誰でも最新のソフトウエアをデスクトップの仮想マシン上で気軽にテストできるようになる」とコメントしている。

 同社は,利用例として作成済みの仮想マシン上にインストールされ,安全な環境下でテストされたソフトウエアを再評価できると紹介している。同社は, VMware Technology Networkのサイトからサンプル・ソフトウエアを提供している。

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