米Cisco Systemsは米国時間10月24日，Push-to-Talk機能を用いる異なる無線システム同士が通信できるシステム「Cisco Internet Protocol Interoperability and Collaboration Systems（IPICS）」を発表した。IPを基盤とする同システムではPush-to-Talk無線システム同士以外にも，携帯電話，Wi-Fi対応ノート・パソコン，PDAやIP電話など，IPベースの各種機器とやり取りが可能という。
IPICSは，サーバー・ハードウエア，ソフトウエア，管理インタフェースの「Push-to-Talk Management Center（PMC）」と，IPICS Voice over IP XML Servicesが構成する。米メディア（CNET News.com）によると，Push-to-Talk無線や携帯電話の音声トラフィックをデータ・トラフィックに変換し，既存のネットワークを利用して通信する仕組み。
IPICSを利用すれば，小売業界は販売サポート，在庫管理，出荷などの業務を連携できるほか，病院では救急車と病院間の連絡などに活用できるという。
Cisco社チーフ開発オフィサのCharles Giancarlo氏は，「IPICS技術は，各種無線システムの相互接続性を確保できる低価格なプラットフォーム」と説明する。「さまざまな情報のやり取りを動的に管理し，異なるネットワーク間の連携を可能にすることで，業務効率全般を向上できる」（同氏）
同システムは現在，米国および欧州で試験的に提供している。商用リリースは6～12カ月後を予定する。
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