米Cingular Wirelssは米国時間10月20日,フロリダ州への上陸が予想されるハリケーン「ウイルマ」に関する事前対策を発表した。同州のサンライズ,マーゲート,リビエラビーチ,レークランドに拠点を設置し,無線ネットワークの復旧活動などを行なうという。

 同社は,同州の約400の基地局に常設している発電機に加え,ウイルマが上陸した場合に備えて,携帯型発電機を330機以上用意する。さらに,これらの発電機を稼働させるための燃料も確保した。

 そのほか,移動式の基地局9台,ヘリコプタ,食料,トラック,チェーンソーや,スタッフも配置済みという。

 「我々の最優先事項は,ウイルマがもたらす被害に迅速に対応するためのリソースを確保することにある」(Cingular社South Florida市場バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのRich Guidotti氏)

 同社は,ハリケーン襲来時の有効な通信手段としてテキスト・メッセージングの利用を勧めている。また,対策準備として「警察署,消防署,病院など,いざという時の連絡先を携帯電話に登録しておくこと」「家族の連絡手段をあらかじめ決めておくこと」「携帯電話のバッテリを常に充電しておくこと」などを呼びかけている。

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