米Mozilla FoundationのオープンソースWebブラウザ「Firefox」のダウンロード件数が1億件を突破した。Mozilla Foundationの子会社Mozillaが米国時間10月19日に明らかにしたもの。ちなみに,Firefoxは2005年11月で1周年を迎える。

 Mozilla社は,「今回の快挙は,世界中の多数のコントリビュータによる協力のおかげだ。彼らの開発および調整作業が,Firefoxでの最高のWeb体験を可能にしている。ボランティアの開発者がFirefoxの機能をいっそう高めているため,ユーザーはブラウザをカスタマイズしてWebを真に活用できる」と述べた。

 なお,次期版の「Firefox 1.5」は10月末に公開する予定である(関連記事)。Firefoxの普及促進を図るコミュニティ・サイト「Spread Firefox」では,1.5リリースのキャンペーンを展開する計画という。「新たなユーザーがFirefox 1.5に飛びついてくるだろう。Spread Firefoxのコミュニティ・メンバーは,次の1億件達成を楽しみにしている」(Spread FirefoxのAsa Dotzler氏)

 しかし,米メディアの報道(TechWeb)によると,9月のWebブラウザ市場におけるFirefoxのシェアは7.55%で,8月の8.27%から0.72ポイント縮小した。6月の8.71%から,3カ月連続でシェアを落としている。一方,米Microsoftのブラウザは9月のシェアが86%を超えた。

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