米Hewlett-Packard(HP)と米Cingular Wirelessは,携帯情報端末(PDA)「HP iPaq hw6500」シリーズを米国時間10月18日に発表した。Cingular社が全米1万3000都市に配備する高速EDGEネットワークに対応する最初の携帯情報端末となる。

 これまでhw6500モデルは欧州で販売されていたが,米国では10月31日からCingular社が通信事業者として単独でリリースする。hw6500シリーズは,GPS機能,ビルトインのキーボード,Bluetooth接続機能を提供。hw6515は130万画素のデジカメを搭載し,hw6510はカメラ無しのモデルとなる。

 両モデルは,動作周波数312MHzのIntel社のPXA272プロセサ,128Mバイトのメモリー,64MバイトのROM,64MバイトのRAMを搭載。Wi-Fi接続には対応していないが,SDIOスロットを装備する。ユーザーは,米Good Technologyのプッシュ型電子メール・ソフトウエアかCingular社の Xpress Mailのいずれかを選択できる。

 米メディアの報道(InfoWorld.com)によると,HP社は同年1月に新しいモデル「hw6700 iPaqs」のリリースを予定している。このモデルでは,Wi-FiチップとともにWindows Mobile OSの新版を搭載するという。

 iPAQ hw6500シリーズは,Cingularストア,認定ディーラー,HP社ショッピング・サイトから提供予定。2年間のサービス契約を条件とした価格は449ドル。サービス料金は,無制限のデータ通信と音声通話のプランが月額39.99ドル。

◎関連記事
「ハンドヘルド機世界市場は5四半期連続の下り坂」,米IDC
「2005年を“モバイルの年”と位置付ける」,米HPがモバイル分野の世界戦略を発表
米Verizon Wirelessが米Dell,米HPらと提携,無線接続サービスを促進
米palmOne,フラッシュ・メモリー内蔵PDAの新モデル「Tungsten E2」を発表

発表資料へ