米Borland Softwareは,ソフトウエア開発/配信向けIT管理&ガバナンス・ソリューションの米Legadero Softwareを買収した。Borland社が米国時間10月17日に明らかにしたもの。Borland社は買収代金をすべて現金で支払ったが,金額など詳しい取引条件については公表していない。

 Legadero社のIT管理&ガバナンス・ソリューション「Legadero Tempo Governance Suite」を利用すると,ソフトウエアの開発/配信時に要求,ポートフォリオ,プロセス,リソースを管理できる。

 この要求/ポートフォリオ機能により,要求の変更から投資の申し出まであらゆる状況にうまく対応し,業務とITとの連携強化に繋げられるという。プロセス/リソース管理機能を使えば,開発作業の効率化,規制適用の強化,作業に割り当てるリソースの分析や最適化が可能となる。

 さらにカスタム化可能なダッシュボードを備えており,「企業のトップから開発者,プロジェクト・マネージャまで,ソフトウエア配信ライフサイクルにかかわるすべての関係者に対して適切なデータを適切なタイミングで提供し,正しい判断を下すのに役立てられる」(Borland社)という。

 「Legadero社の市場における経験と優れた技術を得ることで,当社の『Application Lifecycle Management(ALM)』製品およびサービスを拡充できる。顧客には,要求/プロジェクト・ポートフォリオ/リソース/プロセス/資産管理を行うための新たな機能を届けられる」(Borland社)

 Borland社は,今後Legadero社の製品を「Borland Tempo」ブランドで販売していく。

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