米comScore Networksの一部門であるcomScore Media Metrixは,米国におけるオンライン・ビデオ視聴に関して調査した結果を米国時間10月13日に発表した。それによると,2005年6月時点で,米国のインターネット人口の56%に当たる9400万人以上が,オンライン・ビデオを視聴している。

 2005年6月までの過去3カ月間において,米国消費者は,オンライン・ビデオを1カ月あたり平均73分間視聴したという。

 「今回の調査により,多くの消費者にとって,オンライン・ビデオ視聴がWeb体験の一部となっていることが分かった。オンライン・ビデオ技術は,Web広告にも変化をもたらし,ブランドと消費者のつながりをいっそう高めている」(comScore Media Metrix社会長兼CEOのPeter Daboll氏)

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・オンライン・ビデオ視聴者の61%は男性
・オンライン・ビデオ視聴に費やす時間は,男性が72.4分,女性が70.6分
・オンライン・ビデオ以外のメディアで獲得が困難な18~35才の男性視聴者は,オンライン・ビデオ視聴時間が84分と多い
・最もオンライン・ビデオ視聴が活発だったのは「昼間(午前10時~午後4時半)」で,1人あたり18本を視聴。次に「深夜(午前1~7時)」の約17本,「夜中(午後11時~午前1時)」の15本

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