米J.D. Power and Associatesは,米国家庭ユーザーのオンライン・サービスに対する満足度について調査した結果を,米国時間10月12日に発表した。それによると,電子メール・アドレスの重要性は増しており,ユーザーは主に利用しているWebメール・プロバイダと長期的な関係を持続していることが明らかになった。

 同調査は,全米6313世帯のインターネット・サービス加入者を対象に,インスタント・メッセージング(IM),Webブラウザでアクセスできる電子メール・サービスであるWebメール,検索エンジンを含むオンライン・サービスの満足度の評価を行なった。

 調査により,インターネット・サービス加入者の43%は,メインの電子メール・アカウントとしてWebメールを利用していることがわかった。パソコン上にインストールしたメール・ソフトで電子メールを利用しているユーザーは57%だった。

 回答者の73%は,Webメール・プロバイダとの関係が3年以上続いていると報告している。また,このうちの34%は6年以上続いているという。

 同社の通信調査ディレクタのJonathan Brookner氏は,「インターネット・ユーザーが電子メールのコンタクト情報の継続性を重要視するようになっており,電子メール・アドレスは,新世紀における電話番号のようになりつつある。通常Webメール・アドレスは,どのISPを利用するかに関係なく維持できるため,ユーザーはWebメール・プロバイダとの長期にわたる関係を持続している」と説明している。

 Webメールの満足度を調査したところ,使い易さ,性能と信頼性,機能において「Yahoo! Mail」がもっとも高い評価を得た。Webメール・ユーザーの91%は,1日に少なくとも1回はメール・チェックをしていることも明らかになった。

 IMサービスでは,セキュリティ,性能と信頼性,機能で「Yahoo! Messenger」がもっとも高い評価を得た。IMユーザーの35%は毎日メッセージの送受信をしており,6カ月以内に「絶対に」または「多分」IMプロバイダを変更すると答えたユーザーは6%だけだった。

 検索エンジンの満足度では,機能,使い易さ,検索結果の面で「Google」の評価がもっとも高かった。調査により,43%の回答者がGoogleをメインの検索エンジンとして利用していることが明らかになった。この割り合いは,高速接続ユーザー間では53%に上昇している。

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