米Adobe Systemsと米Macromediaは,米司法省(DOJ)からAdobe社のMacromedia社買収に関する承認を受けたことを米国時間10月13日に明らかにした。これにより,買収に必要な手続きは,欧州のいくつかの規制当局の承認を残すのみとなった。両社は,予定通り2005年秋に手続きの完了を見込んでいる。

 Adobe社は,株式交換方式で米Macromediaを買収することを同年4月18日に発表していた。両社の合意条件に基づき,Macromedia社の株主は,Macromedia社の普通株式1株につきAdobe社の普通株式1.38株を受け取り,買収総額は約34億ドルとなる。両社はそれぞれ8月に特別株主総会を同日開催し,買収に関して株主の承認を得ている。

 Adobe社は,合併により,さまざまなOSやデバイス,メディアに向けて魅力的なコンテンツを作成,管理,配信するためのいっそう強力な手段を提供できると説明。幅広い顧客のニーズに応え,モバイルや企業分野など新たな市場での事業展開を図るとしている。

◎関連記事
米Adobeが約34億ドルで米Macromediaを買収,新市場での事業拡大を狙う
米Adobeの米Macromedia買収計画,両社株主が承認
米司法省,米Adobeと米Macromediaの買収に関する追加情報を要請
米Macromedia,Eclipse Foundationへの参加とFlash Platformを発表

発表資料へ