米WebEx Communicationsは,コラボレーション製品「WebEx WebOffice」の提供開始を米国時間10月11日に発表した。WebOfficeは,仮想オフィス・フレームワークの活用という大きな戦略の一環として提供されるもの。Webコミュニケーション向けに設計された専用のグローバル・ネットワーク「WebEx MediaTone Network」を使ったオンデマンドのコラボレーション・アプリケーション群の提供を狙う。

 WebEx社のアプリケーションにより,企業はWebを効果的なチャネルとして利用し,顧客,パートナ,同僚たちと協調的な対話が可能になるという。WebOfficeは,非同期とリアルタイムのコラボレーション機能を統合しており,サービスとしてのソフトウエア(Software-as-a-Service)として提供される。個人,ワークグループ,エンタプライズ向けのパッケージが予定されており,現在個人とワークグループ版が利用できる。

 WebEx WebOffice Personalは,個人向けバージョン。リアルタイムのWeb会議,ドキュメント・マネージャ,タスク・マネージャ,オンライン・カレンダ,コンタクト・マネージャを提供する。価格は月額49.95ドル。

 WebEx WebOffice Workgroupは,ユーザー5人以上の小規模企業向けのバージョン。ドキュメント・マネージャ,グループ・カレンダ,データベース・マネージャ,タスク・マネージャ,その他いくつかの協調的なビジネス・ツールを提供。価格は59.95ドルから。同日発表された「MeetMeNow」でWeb会議機能も追加できる。

 MeetMeNowは,いくつかのデスクトップ・アプリケーションとインスタント・メッセージ(IM)クライアントを連携させて数分で設定ができる会議サービス。月額49ドルで利用できる。最高10人が出席する会議を無制限に行なうことができ,効果的なオンライン会議を行なうために必要な機能が提供される。会議は,Windowsのシステム・トレイ,Outlook,Yahoo!,MSN Messenger,AIMから直接開くことができる。また,参加者の間でドキュメントやアプリケーションのコントロールをリアルタイムで譲ることができる。

 同社は同日,リモート・アクセス製品「PCNow」の提供開始も発表した。ユーザーは,Webブラウザを使ってリモートから安全にパソコンに接続し,電子メール,ファイル,フォルダ,またネットワーク・リソースにアクセスできる。また,ファイルの転送やドキュメントの印刷も可能になる。月額14.95ドルで利用できる。

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