米AMDは米国時間10月11日に,2005年第3四半期の決算を発表した。売上高は15億2300万ドルで,前年同期の12億3900万ドルから23%増加,前期の12億6000万ドルから21%増加した。純利益は7600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は18セント)で,前年同期の4400万ドル(同12セント),前期の1100万ドル(3セント)と比べ増益となった。

 当期の営業利益は7900万ドルで,前年同期は6800万ドルから増加。前期は700万ドルの営業損失を計上していた。当期の粗利益率は41%。前年同期は40%,前期は39%だった。

 AMD社CFOのRobert J. Rivet氏は,「サーバー,モバイル,デスクトップ向けプロセサに対する顧客の需要が期待以上に高く,マイクロプロセサの売上高は前年同期比44%増加し,前期比で26%増加した」と述べる。特にモバイル・プロセサ「AMD Turion 64」の売上高は前期比72%急増した。

 同氏によると,メモリー製品部門の売上高は前年同期から4%減少したものの,前期から21%増加した。「全体的な販売数が増えたことや,高密度メモリー『MirrorBit』の売り上げが好調だったため」(同氏)

 また同社は,2005年第4四半期におけるマイクロプロセサの売上高が,前期比7~13%増加,前年同期比42~50%増加すると予測している。

◎関連記事
米AMDが「Turion 64」プロセサの新製品を発表,「モバイル・ゲームで威力を発揮」
米Intelの2005年Q2決算,前年同期比15%増収,16%増益,「ノートPC向け製品の需要が高い」
米Intelの2005年Q1決算,前年同期比で増収増益,モバイル向け製品が好調
“異色”の5代目CEOは米Intelをどう変えるか
「パソコン市場にデュアル・コア時代の到来」,米Intel
米AMD,デュアル・コア版「Opteron」の新3モデルを発表,米HPと米Sunが採用
米AMDから米Intelへの挑戦状,サーバー向けデュアルコア・プロセサの新聞広告
米Intelが初のデュアル・コア版「Xeon」を提供開始,HT対応で2.80GHz

[発表資料へ]