米Hewlett-Packard(HP)が,米Intelの新型デュアル・コア・プロセサ「Dual-Core Intel Xeon Processor」(動作周波数2.80GHz)を搭載するサーバー3モデルを米国時間10月10日に発表した。2ウエイの「HP ProLiant DL380」と,4ウエイの「同ML570」「同DL580」を提供する。

 デュアル・コア版Xeonプロセサを採用したことで,既存サーバーよりも性能が高くなったという。4プロセサSPEC CPU2000ベンチマーク・テストの結果は,デュアル・コア版ProLiant ML570がシングル・コア版ML570に比べ44%高速化した。また2プロセサSPEC CPU2000では,デュアル・コア版DL380はシングルコア版DL380より40%処理性能が向上した。

 新3モデルの概要は以下の通り。

・HP ProLiant DL380:
 2Uサイズのラック・サーバー。当初U320 SCSI対応モデルを用意し,その後Serial Attached SCSI(SAS)対応モデルをリリースする。SASハード・ディスク装置(HDD)を8台搭載可能。HDDは稼働中に交換できる

・HP ProLiant DL580:
 エンタプライズ向け4Uサーバー。ホットプラグ可能なRAIDメモリーを最大64Gバイト搭載できる

・HP ProLiant ML570:
 ホットプラグ可能なRAIDメモリーを最大64Gバイト搭載できる。HDD容量は最大3Tバイト。PCIスロットを10個備える

 いずれも60日以内に利用可能とする。価格はDL380が約4200ドルから,DL580が7000ドルから,ML570が6000ドルから。

 HP社は,Intel社が2カ月後にリリースする予定の新型デュアル・コア・プロセサ製品系列「Intel Xeon processor 7000」についても,プロセサの量産出荷が始まり次第対応サーバーを提供するとしている。

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