米Jupitermediaの一部門であるJupiterResearchが,米国の高精細テレビ(HDTV)市場に関する調査結果を米国時間10月6日に発表した。それによると,HDTVの販売台数が全テレビで占める割合は2004年末時点で21%だったが,2010年末にはこれが70%に増える見込み。テレビ所有世帯の63%がHDTVを持つようになるという。

 Jupitermedia社JupiterResearch部門アソシエート・アナリストのJoni Blecher氏は,「出足の鈍かったHDTVだが,消費者の目が向き始めている」と述べる。その理由について,同氏は「HDTV向けコンテンツが増え,HDTV自体の種類も多くなってきたため」とみる。

 同氏は以下のようにも指摘する。「昔から消費者は,テレビ購入を長期的な投資と考えている。そのため,長寿命で将来のデジタル・テレビ標準に対応した機種を求める」

 HDTVをプラズマ/液晶(LCD)/ブラウン管/投影型という4種類の方式別にみると,2010年にはLCDと投影型が大勢を占めると予測する。

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