米comScore Networksは米国時間10月6日,米Yahoo!および米Media Contactsと共同で,国内旅行の支出における検索エンジンの影響について調査した結果を発表した。それによると,2005年4月には,米国の消費者3500万人が検索エンジンを利用して旅行計画に着手し,そのうち約3分の1が,初回の検索から8週間以内に,オンラインまたはオフラインで旅行の購入手配を行っていたことが明らかとなった。

 これらの購入手配者のうち,オンラインで手続きを完了したのは80%で,最終的な支出金額は推定66億ドルにのぼる。「オフラインで手続きを完了した消費者が20%に及ぶことから,オンラインのリサーチがすべての購入チャネルに影響を与えることが示された」(同社)

 comScore社Search Marketing Solutions部門バイス・プレジデントのJames Lamberti氏は,「Webが旅行計画で非常に貴重なリソースであることは早くから分かっていたが,今回の調査結果で,検索エンジンが旅行予約に与える影響が明確になった」と述べた。

 全体的にみて,Webサイトで旅行をリサーチする消費者は,複数の検索を実施したり,1つの検索で複数のリンクをクリックしたりする傾向がある。平均検索回数は5.4回で,検索結果のリンクをクリックした回数は平均7.8回だった。

 オンラインでの旅行購入手配の多くは,初回の検索から複数回のセッションを経ている。初回検索から直接購入手配に移った割合はわずか20%で,残りの80%は,数日~数週間後に購入手配を行っている。

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