米MicrosoftのWindows XP Service Pack 3(SP3)の非公式プレビュー版がネット上に出回っていることが米国時間10月5日に明らかになった。このプレビュー版は,パッチやソフトウエア・アップデートに関するディスカッション・フォーラムを提供しているソフトウエア・ダウンロード・サイト「Hotfix」から入手可能となっている。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,同サイトの管理者であるEthan Allen氏は,Microsoft社の内部ソースから入手したPS3でリリースされると見られるソフトウエア・アップデートを組み合わせてプレビュー・パッケージを作成したと説明している。

 同サイトのSP3フォーラムによれば,これらアップデートには,Windowsログオンの改良,さまざまなネットワークにWindows XPマシンに接続する際に発生する問題の修正などが含まれている。

 Allen氏は,Microsoft社のベータ・テスターであり,契約社員として同社に勤務した経験もある。同社のWebサイトで見つけた情報に基づいてWindows XP SP3の技術リストを毎日更新している。

 同氏は,「Microsoft社は,次のホットフィックスに何が含まれるかという情報を自由に入手できるようにしているが,それを隠している」とコメントしている。同氏は,SP3で提供が予定されるアップデートに関する情報を同社のWebサイトからキーワード検索を実行して見つけているという。同氏は,Windows XP SP2に関する情報も同じ方法で入手して,2004年8月に正式なSP2がリリースされる前にWebサイトにアップデートを掲載している。

 Hotfixでは,Microsoft社の技術者がベータ・テスターの質問に答えるチャット・ディスカッションの記録が公開されている。「SP3にInternet Explorer(IE)7が含まれるのか」という質問に対し,IEチームのプログラム・マネージャであるAnurag Jain氏は,SP3にIE 7は含まれないが「サポート」すると答えている。SP3ではIE 6が提供されるという。

 5日の時点で,Microsoft社 Windows Vista担当製品マネージャのMichael Burk氏は,「Windows XP SP3の計画はまだ確認していない。現時点で,Windowsサービス・チームは,SP2のフィードバックの見直しを行なっており,次のサービス・パックのリリースに向けてタイミングと選択肢を評価しているところである」と述べている。

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