米3ComとドイツSiemensの米国法人Siemens Communicationsは,世界規模の戦略的提携と再販契約を結んだこと米国時間10月5日に発表した。両社は,Siemens社の直販組織と間接販売チャネルを介してデータ・ネットワーキング,企業向けセキュリティ製品,サービスの統合と販売を行なう。

 同契約には,エッジ・ツー・コアのスイッチとルーター,Siemens社のアイデンティティとアクセス管理ソリューション,3Com社のネットワーク・セキュリティ・プラットフォーム「TippingPoint Intrusion Prevention System(IPS)」が含まれる。

 両社間で交わされている既存の契約により,Siemens社は引き続き3Com顧客に対してライフサイクル管理サービスを提供する。両社の企業向け統合製品を購入した新規顧客に対しても,Siemens社とパートナ企業はライフサイクル/プロフェッショナル/管理サービスを提供する。

 両社の提携を通じ,まずSiemens社の「HiPath Wireless」製品のセキュリティを強化するために3Com社のTippingPoint IPSが統合される。また,3Com社は,Siemens社のHiPath Wireless LANとネットワーク管理プラットフォームの相互運用性を認定する。

 また,両社は,企業向けアプリケーションとプラットフォームを強化するために共同で開発に取り組む。3Com社は,Siemens社をStrategic Alliance PartnerとMaster Resellerに指名している。製品の相乗効果の促進を目的としてSiemens社は3Com社の戦略的製品開発に参加する。

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