米Motorolaと仏Vivendi Universal傘下のレコード会社大手Universal Music Group(UMG)は,Motorola社が準備を進めている携帯電話向けラジオ・サービス「iRadio」からUMGの楽曲を提供することを米国時間10月4日に発表した。iRadioに楽曲を提供する契約を結んだレーベルはUMGが初めてとなる。

 iRadioは,高速インターネット接続,Bluetooth技術を利用して,携帯電話やカーステレオなどでラジオ番組が聴けるというサービス。コマーシャルの入らない音楽,トーク番組など100以上のチャンネルを提供。ユーザーは,自分のコレクションから音楽を選んで専用のチャンネルを作成することもできる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,同社は当初,iRadioの提供開始を同年第4四半期に予定していた。しかし,1月に米ラスベガスで開催される「Consumer Electronics Show(CES)」に合わせて提供を開始するように変更された。

 同サービスが利用できる最初の携帯電話モデルは,本体におよそ70時間分の音楽を保存できる。この電話機は,少なくとも米国内の通信事業者1社から提供される予定。同社スポークスマンのPaul Alfieri氏によれば,いくつかの通信事業者が興味を示しており,当初,米国内でのサービスとなる予定だったが,欧州でも提供が予定されているという。

 同氏は,同サービスについて「ユーザーに新しい楽曲を紹介することができる点で,他の国内携帯電話会社が提供を予定している音楽ダウンロード・サービスとは異なる」と説明している。

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