米SupportSoftは,スペインで現地時間10月3日に,IPテレビ(IPTV)に関する調査結果を発表した。それによると,IPTVに関して消費者が最も懸念しているのは「画質の悪さ」であることが明らかとなった。

 調査は,SupportSoft社の委託を受けた米InsightExpressが,欧州6カ国(フランス,ドイツ,イタリア,ポーランド,スペイン,英国)のADSL加入者309人を対象に実施したもの。

 ちなみに,InsightExpress社が米国でDSL/ケーブル加入者200人を対象に実施した調査では,約39%が「(電話会社からIPTVサービスを受けるとしたら,地域のケーブル会社/衛星会社のサービスと比べ)画質の悪さが最も気になる」と述べた。

 英国の通信調査会社であるInformaは,「IPベースの映像,音声,高速データの『トリプル・プレイ』を展開する際には,デジタル・サービス・プロバイダが顧客の画像に対する懸念を払拭することが重要」と述べる。「IPTVの優先課題は,映像と音声という基本的なサービス品質を保証することだ。電気通信会社は,IPTVを展開するにあたって,従来の電話サービスから脱却する必要がある」(同社)

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