米Hewlett-Packard(HP)とブレード・サーバー管理ソフトウエアを手がける米RLX Technologiesは,HP社によるRLX社の買収について最終合意に達した。HP社が米国時間10月3日に明らかにしたもの。買収手続きは約1カ月以内に完了する見込み。ただし,金額など詳しい取引条件については公表していない。

 RLX社はブレード・サーバーに早くから取り組んでいた企業。ハードウエア事業を展開していたが不振に陥り,2004年12月にソフトウエア事業への注力とハードウエア事業からの撤退を発表した。計画に従い,Linuxベースの管理ソフトウエア製品「RLX Control Tower」を他社製ブレード・サーバーにも対応させる作業を進めていた。

 本社はテキサス州スプリング。現在の従業員数は36人,顧客数は約200社。買収完了後,HP社はRLX社を技術ソリューション・グループに組み込む。

 HP社は,RLX Control Towerをブレード・サーバー上のLinux管理ソリューションとして提供していく予定。「当社のサーバー,ストレージ,エンタプライズ管理ソフトウエア製品群とRLX社の技術を組み合わせることで,Linux,Unix,Windowsという複数のOS環境を横断する統合インフラ管理ソリューションを実現できる」(HP社)

 なおHP社は,先ごろIT資産/サービス管理ソフトウエアの米Peregrine Systemsと,SAN管理およびストレージ・リソース管理(SRM)技術を手がける米AppIQの買収計画についても発表した(関連記事)。

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