米サンタクララ大学は,シリコンバレーのアウトソーシングに関して調査した結果を米国時間9月29日に発表した。それによると,シリコンバレー企業のアウトソーシング先はインドが優勢となっており,他のアジア諸国および中国をリードしている。

 調査は,サンタクララ大学のリービー・ビジネス・スクール(Leavey School of Business)が,シリコンバレー企業のマネージャおよび幹部に対して,9月に聞き取りを実施したもの。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,業務の一部または全てをアウトソーシングしているシリコンバレー企業は53%以上にのぼっており,これらの業務のおよそ半分がインドにわたっているという。

 サンタクララ大学リービー・ビジネス・スクールのMario Belotti教授は「インドは高学歴の人材を抱えており,英語も話せることから,アウトソーシングには魅力的な場所となっている」と説明した。

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