米Cisco Systemsは,InfiniBand対応サーバー・ファブリック・スイッチ(SFS)製品系列の新モデル3種と,データ・センター向け仮想化ソフトウエアの新版「VFrame 3.0」の一般提供を開始した。Cisco社が米国時間9月28日に明らかにしたもの。

 SFS製品系列の新モデルは,InfiniBandにより高速な統合ファブリックを形成し,サーバーを集約してグリッド・コンピューティング環境を構築するために使う。「Cisco Catalyst」スイッチや「Cisco MDS 9000」ストレージ・ネットワーク・スイッチなどを利用して,サーバー・グリッドと共有LAN/SANをシームレスに接続できるという。以下の3モデルを新たに提供する。

・Cisco SFS 7000 Series InfiniBand Server Switches
・Cisco SFS 3000 Series Multifabric Server Switches
・Cisco InfiniBand Host Channel Adapters

 VFrameは,同社のスイッチングやネットワーク処理,負荷分散,セキュリティ確保などを目的としたデータ・センター向け製品について,仮想化,協調運用,設定を行うソフトウエア。単一のインタフェースから各製品を総合的に設定できるので,個別管理が不要になる。新版は,LinuxおよびWindows上のアプリケーションに対応した。

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