米BEA Systemsは,Eclipseベースのツールを手がける米M7の買収を米国時間9月28日に発表した。買収に関する金銭的条件の詳細は明らかにされていない。

 今回の買収によってBEA社は,Eclipse Tools Framework上の開発ツールの提供を加速できると説明。また,M7の買収は商用ツールとオープンソースを組み合わせてアプリケーション開発の生産性の促進を図る同社の「融合型」アプリケーション戦略を具現化する取り組みの一環だとしている。

 M7社は,「NitroX」と呼ばれるEclipseベースの統合開発環境を提供している。NitroXでは,Struts,Hibernate,Java Server Face,JavaServer Pageといった業界標準フレームワークをベースとする高度なWebアプリケーション開発をサポートするという。M7製品は,BEA社全体の製品ポートフォリオにおけるツール戦略の重要なコンポーネントになると同社は説明している。

 同年2月,BEA社は,ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationに役員メンバーおよび戦略的開発者(Strategic Developer)メンバーとして加盟している。Eclipse Web Tools Platform(WTP)の各種機能を「BEA WebLogic Workshop」の将来版に組み込む計画も発表していた。

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