米iProspectは米国時間9月27日に,検索エンジン最適化(SEO)に関する調査結果を発表した。それによると,外部のSEOベンダーにアウトソースしている企業の64%は,ベンダーが勧めるWebサイトの変更を取り入れることができずにいる。主な要因は,人材不足と予算不足だという。

 SEOをアウトソースしている企業の48%は,勧告された変更の実装に必要なリソースを少なく見積もっている。

 販売事業者の3分の1は,ベンダーが勧める変更を実行するための人材が不足しており,6分の1は,その作業を外部に委託するには予算が足りないと回答した。

 iProspect社社長のRobert Murray氏は,「ベンダーの勧告を取り入れることができない企業や,会社全体で取り組もうとしない企業は,要するに,失敗に向かっているのだ」と警告する。「SEOベンダーの提案に従ってWebサイトを変更することは途方もなく難しいわけではない。そのうえ,変更した成果は絶大だ」(同氏)

 同氏は,マーケティング部門だけでなく,IT部門も含め,会社全体で検索エンジン・マーケティング・キャンペーンに取り組むべきだと述べる。

 「企業は,検索エンジンの結果に自社のWebサイトが表示される順を上げるためにSEOベンダーと契約している。しかし,社内の問題が障害となって,SEOに関する変更が遅れたり,失敗したりする。まるで,医者に病気を診てもらったけれども,処方箋の記入漏れがあったようなものだ」(iProspect社Algorithmic Search担当ディレクタのNaga Krothapalli氏)

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