米Palmは，米Microsoftと企業市場向けスマートフォンに関する戦略的提携を結び，Microsoft社のモバイル機器向けプラットフォーム「Windows Mobile」のライセンス供与を受け，スマートフォン「Treo」に搭載する。Windows MobileベースのTreoは，米Verizon Wirelessの無線ネットワークで利用可能とする。Palm社，Microsoft社，Verizon Wireless社が米国時間9月26日に，共同発表を行ったもの。
「Palm社，Microsoft社，Verizon Wireless社が手を組むことで，ユーザーにより多くの選択肢を提供し，多くの企業に人気のあるプラットフォームをベースにした革新的なスマートフォンを投入することに専念する」（3社）
新たなTreoは，「Windows Mobile 5.0」を採用し，「Outlook Mobile」「Office Mobile」「Internet Explorer Mobile」を組み込む。「Exchange Server 2003」とのダイレクト・アクセスによる情報取得が可能。米Intel製プロセサを搭載する。
操作面では，「Today Screen」で，連絡を取りたい相手の自宅／職場／携帯電話番号，電子メール・アドレス，ショート・メッセージング・サービス（SMS）を簡単に選択できる。やむを得ず電話に出られない場合に，「会議中です」などのSMSで返答する。
米メディアの報道（InfoWorld）によると，同スマートフォンは「QWERTY」キーボードやSDカード・スロットを装備し，サイズは「Treo 650」とほぼ同じ。Wi-Fi対応チップは内蔵していない。
Windows Mobile搭載Treoは，2006年初頭にVerizon Wireless社から販売する予定。Verizon Wireless社以外の無線事業者への提供は2006年後半以降となる見込み。
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