米Symantecとビヘイビア・ベースのセキュリティ技術を手がける米WholeSecurityは,Symantec社による買収について最終合意に達した。Symantec社が米国時間9月22日に明らかにしたもの。手続きは10月に完了する見込みだが,買収金額など詳しい取引条件は公表していない。

 WholeSecurity社は,ウイルスやワーム,悪質なWebサイトなどの活動パターンを検出することで被害を防ぐ“ビヘイビア・ベース・セキュリティ技術”のベンダー。シグネチャやセキュリティ・パッチを使わず未知の脅威を発見/対策できるので,システムのぜい弱性が明らかになってすぐ登場するゼロ・デイ攻撃に対しても,リアルタイムな防御が可能という。

 WholeSecurity社社長兼CEOのJ. Peter Selda氏は「最前線の防御を提供し,シグネチャ作成を待つことなく新種の脅威から顧客を守ってきた」と述べる。「当社のビヘイビア・ベース技術とSymantec社の業界トップのソリューションを組み合わせることで,同技術をより多くの顧客に提供し,システムの隅々まで“ゼロ・アワー防御”を提供するという我々の目標に近づける」(同社)

◎関連記事
「MSの新パッチ適用サービスでウイルスからPCを守る」(第1回)
メール・セキュリティ総まとめ(前編)~ウイルス対策とスパム対策~
「金銭や個人パソコンを狙ったマルウエアが増えている」,米Symantec
ネットの脅威「ボット」の実態をつかめ!---国内の深刻な状況が明らかに(上)
「キーロガーや偽URLなど,フィッシングの手口が悪質化」,APWG
「特定の企業/組織をターゲットにしたセキュリティ攻撃が50%増加」,米IBM調査
「企業のネットワーク・セキュリティ,OSよりセキュリティ製品の脆弱性が増加」,米調査
パターン・マッチングはもう限界? 今のウイルス検出法が通用しなくなる日

[発表資料へ]