大型ハリケーン「リタ」の上陸後,無線サービス・プロバイダ各社が米国時間9月25日に対応を発表した。各社ともに,被災地域の復旧作業に取り組んでいるという。

 米Verizon Wirelessは,最も被害を受けたテキサス州沿岸地域とルイジアナ州南西部にスタッフを派遣し,サービス復旧活動を行っている。同社によれば,テキサス州ガルベストンおよび,ボーモント,ポートアーサー,ヒューストン南部,ラフキンにかけての地域と,ルイジアナ州のレークチャールズ,オペルーサス,ラファイエットにまたがる地域で,サービスが不通に陥った。

 ドイツT-Mobile Internationalの米国法人T-Mobile USAも,テキサス州およびルイジアナ州沿岸で電力供給が停止している地域に,数十台の発電機を搬入している。また同社は,テキサス州,ルイジアナ州,ミシシッピ州,アラバマ州で展開している550カ所近いWi-Fiホットスポットの多くを,24~25日に無償で開放している。

 米Cingular Wirelessは,24日に同社施設の被害状況の航空調査を開始。ボーモント,ポートアーサー,およびヒューストン南東部を含む,被害の大きかった地域に,発電機や技術者を送り込んでいる。

◎関連記事
「ハリケーン被災地の携帯電話網,復旧作業は進んでいる」,米Verizon Wirelessと米Cingular Wireless
米Google,ハリケーン被災地の衛星写真を「Google Maps」で公開
ハリケーン襲来で,赤十字や米海洋大気庁サイトへのアクセスが激増
「ハリケーン襲来後の情報提供でブログが活躍,貴重な情報源に」,米調査

ハリケーン被害救済に多額のオンライン寄付,「ただし詐欺サイトには要注意」
ハリケーン被災者への寄付を募るフィッシングが続出,赤十字をかたるものも
ハリケーン「アイバン」によりフロリダ州で推定1万7500回線の市内電話が不通に
ハリケーン「フランシス」が襲ったフロリダ州,米Cingularと米Sprintの復旧対策

[発表資料(Verizon Wireless社のプレス・リリース)]
[発表資料(T-Mobile USA社のプレス・リリース1)]
[発表資料(T-Mobile USA社のプレス・リリース2)]
[発表資料(Cingular Wireless社のプレス・リリース)]