インスタント・メッセージング(IM)のセキュリティおよび管理を手がける米Akonix Systemsは,米国の従業員120人を対象にIM利用について調査した結果を,米国時間9月20日に発表した。それによると,職場で業務とは無関係なIMのやり取りをしている時間は平均61分だった。「生産性の低下により,企業は従業員1人当たり年間何千ドルもの損失を被っている」(同社)

 配偶者もしくは恋人とIMのやり取りをしている時間を尋ねたところ,「1分~30分未満」という従業員は46%,「30分以上~60分未満」は12%,「60分~3時間未満」は17%だった。

 Akonix社によると,企業が受ける損失は従業員が無駄に過ごしている労働時間にとどまらない。「私的なIMのやりとりで,企業ネットワークの帯域幅や設備資本なども浪費されている」(同社)

 Akonix社CTOのFrancis Costello氏は,「IMがビジネスに役立つすばらしいコミュニケーション・ツールであることは間違いない。しかし,従業員の利用に関しては,社内の利用方針を明確にし,適切な技術の導入によりしっかりと管理する必要がある」と述べている。

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