ノルウェーOpera Softwareは,同社のWebブラウザの新版「Opera 8.50」をリリースし,これまでの無料版でバナー広告を取り除くために必要だったライセンス料金を無料にしたことを現地時間9月20日に発表した。
Operaは,これまで広告バナーが付いて無料で提供されていた。ユーザーは,オプションでライセンス料金を支払うことにより,広告バナーを表示させないようにすることができ,有料サポートが受けられた。
Opera社CEOのJon S. von Tetzchner氏は,「バナー広告とライセンス料を不要にしたことで,多くの新しいユーザーにOperaのスピード,セキュリティ,他のブラウザにはないユーザビリティを体験してもらいたい」とコメントしている。
米メディアの報道(CNET News.com)によると,新版ではセキュリティ関連の修正が行なわれるとともに,古いブラウザ・スクリプトを自動的に修正する「Browser JavaScript」が追加されている。
広告を非表示にしたOperaは,同社Webサイトから無料でダウンロードできる。サイズは約4Mバイト。英語,中国語,スペイン語,ポルトガル語,日本語,仏語,ドイツ語など20言語に対応する。
携帯電話向けブラウザとパソコン以外のプラットフォーム向けのバージョンは29ユーロ(35ドル)で提供。Windows,Mac OS,Linux版の電子メールによる有料サポートは,年間24ユーロとなっている。
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