米Mozilla Foundationが米国時間9月14日に,Webブラウザ「Firefox 1.0.7」と,Webブラウザや電子メール・クライアントなどの機能を持つソフトウエア・スイート「Mozilla 1.7.12」について,リリース候補版(RC:Release Candidate)を公開した。いずれも国際化ドメイン名(IDN)のバッファ・オーバフローを修正したバージョンである。
IDNのぜい弱性のほか,複数のセキュリティ問題や以前のセキュリティ・アップデートで再発した障害を修正した。「安定性向上を図っており,クラッシュの頻度が減るはずだ」(Mozilla Foundation)
Mozilla FoundationのFTPサイトから無償で入手できる。ダウンロード・サイトは以下の通り。
【Firefox 1.0.7】
・Windows版
・Mac OS X版
・Linux版
【Mozilla 1.7.12】
・Windows版
・Mac OS X版
・Linux版
米メディアの報道(CNET News.com)によると,修正対象となったIDNのぜい弱性は,セキュリティ研究者のTom Ferrisが前週明らかにしたもので,「Firefox 1.5 Beta 1にも同様の問題がある」(同氏)という。
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