米Sun Microsystemsは,米国証券取引委員会(SEC)に提出する2005会計年度(2004年7月~2005年6月)の年次報告書(Form 10-K)で,2003会計年度と2004会計年度の決算内容を修正した。Sun社が米国時間9月13日に明らかにしたもの。

 修正の理由について,同社は「海外における繰延税金の会計処理に誤りがあったため」と説明する。さらにこの誤りの影響で,州政府および外国政府に対する納税申告と源泉徴収税の修正も必要になった。監査済み財務諸表の調整により,2005会計年度における法人税の控除額が4500万ドル減り,2003会計年度の法人税引当金が4500万ドル少なくなる。

 同社では,「この修正は対象期間(2003~2005会計年度)の売上高,粗利率,税引き前所得,営業キャッシュ・フローに影響しない」としている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,修正前の1株当たり純損失は2003会計年度が1.07ドル,2005会計年度(速報値)が0.02ドルだった。これがそれぞれ1.06ドルと0.03ドルに変わるという。

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