英Vodafoneは英国時間9月12日,最大5人のユーザーが無線LANを介してVodafone社のモバイル・データ通信サービスに接続できるデバイス「3G/UMTS Router」を発表した。米Cisco Systemsと,Cisco社の事業部門であるLinksysと共同開発したもの。「社外で仕事をする従業員は,現在多くのノート・パソコンに組み込まれている無線LAN機能を使って,『Vodafone 3G』ネットワークに接続できるようになる」(Vodafone社)

 3G/UMTS Routerは,Linksys社のルーター「WRT54G3G Wireless-G Router」と同機器のスロットに挿して使う,Vodafone社のデータ・カード「Mobile Connect 3G/GPRS」で構成する。最大5人のグループがパソコンの無線LANを使ってインターネット接続できるほか,プリンタなどの機器をEthernetもしくは802.11gを介して利用できる。

 セキュリティについては,無線LAN向けセキュリティ方式「Wi-Fi Protected Access(WPA)」とSPIファイアウオール機能を装備する。

 同社は,「会計,建設,メディアなど,社外で複数のユーザーがノート・パソコンを使って,インターネットや社内アプリケーションに無線接続する場合に理想的」と説明している。

 同デバイスは,同日よりスペインで提供を開始する。今後数週間に,英国,ドイツ,ギリシャ,イタリア,オランダ,ニュージーランド,ポルトガル,南アフリカ,スウェーデンでも販売を開始する予定。

 米メディア(InfoWorld)によると,デバイスの価格は199~349ユーロ(約244~428ドル)。利用するVodafone 3Gのパッケージによって価格が異なるという。

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