米Vmwareは,デスクトップ仮想化ソフトウエア「VMware Workstation 5.5」のベータ版を米国時間9月12日に発表した。新版では,64ビットのFreeBSD,Linux,Windowsゲスト・オペレーティング・システムのサポートを追加するとともに,64ビットSolaris x86も試験的にサポートしている。

 Workstation 5.5のベータ版では,サーバー級の仮想SMPをデスクトップ向けに導入しており,試験的に2ウエイの仮想SMPに対応している。そのため,2プロセサ構成のシステムで1台の仮想マシンを構築できるようになった。

 また,インポータの強化により,Symantec社のGhostのイメージを仮想マシンにコンバートできるようになった。ネイティブのフォーマットで修正を加えることなく,このイメージを開くこともできる。そのため,開発者とテスターは,物理マシンにおけるイメージのライブラリを仮想マシンのインフラに再利用することが可能になった。

 その他にも,vmrunインタフェースが強化された。vmrun機能として,スナップショットの作成,すべてのスナップショットの一覧表示,選択されたスナップショットの状態に戻すといった機能が新しく加えられている。

 VMware社の製品管理ディレクタのKarthik Rau氏は,「64ビットのゲスト・オペレーティング・システムとマルチCPU仮想マシンのサポートといった新しい機能により,VMware Workstation 5.5は開発者にとって,開発,テストを促進し,次世代のアプリケーションをサポートする強力なプラットフォームとなるだろう」とコメントしている。

 WindowsとLinux対応のVMware Workstation 5.5ベータ版は,同社サイトからダウンロードできる。VMware Workstation 5.5の製品版は,年内にリリースされる予定。

 Workstation 5のダウンロード版は, VMware Store から189ドルで提供されている。ボックス版は199ドル。

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