ハリケーン「カトリーナ」被災者への救済支援寄付として,赤十字に寄せられた金額が5億300万ドルに達した。赤十字が米国時間9月11日に発表したもの。そのうち2億6510万ドルはオンラインを介して集まったという。なお,救済支援については善意につけ込んだ詐欺も横行しており,赤十字は注意を呼びかけている。

 赤十字のWebサイトでは,ブロッキングおよびフィルタリング機能,監視,システム・アップデート,不正防止など,何層もの保護策を講じている。

 同団体は,電子メールを利用して募金活動を行っているが,これらの電子メールは,赤十字のニュースレター登録者,または以前に寄付をしたことがある人のみに送付しているという。

 「お金を要求してくる不正電子メールには応答しないでほしい。赤十字は,Webサイトでのみ個人情報の入力を求めており,電子メールで同情報を要求することはない」(赤十字)

 ちなみに,調査会社の米Fortress Globalが時間9月9日に発表した報告によると,「カトリーナ」と「チャリティ」をキーワードにインターネットを検索すると,2200万件以上がヒットした。これらの検索結果は数千のWebサイトにリンクされており,「Webサイトの大半は赤十字や救世軍といった合法的な支援団体だが,詐欺まがいのものも多く含まれている」(同社)。

◎関連記事
ハリケーン被災者への寄付を募るフィッシングが続出,赤十字をかたるものも
米Google,ハリケーン被災地の衛星写真を「Google Maps」で公開
ハリケーン襲来で,赤十字や米海洋大気庁サイトへのアクセスが激増
「ハリケーン襲来後の情報提供でブログが活躍,貴重な情報源に」,米調査
ハリケーン襲来で,赤十字や米海洋大気庁サイトへのアクセスが激増
「ハリケーン襲来後の情報提供でブログが活躍,貴重な情報源に」,米調査
「ハリケーン被災地の携帯電話網,復旧作業は進んでいる」,米Verizon Wirelessと米Cingular Wireless
ハリケーン「フランシス」が襲ったフロリダ州,米Cingularと米Sprintの復旧対策

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]