米Microsoftが米国時間9月9日に,9月13日実施予定の月例セキュリティ・アップデートに関する情報を発表した。9月8日時点で重要度「緊急(Critical)」のアップデート1件を公開するとしていたが,品質問題を理由にリリースを見送った(関連記事)。

 見送りの理由について,Microsoft社は「アップデートに対するテストの終盤で品質に問題が生じてしまい,さらにテストと開発作業が必要になった」と説明する。

 ただしウイルスやワームなどのマルウエアを駆除する無償ツール「Microsoft Windows Malicious Software Removal Tool」の新版と,セキュリティと関係ない重要度「高(High Priority)」の更新プログラム1件は予定通り公開する。「Windows Update(WU)」「Microsoft Update(MU)」「Windows Server Update Services(WSUS)」といったアップデート機能経由で入手可能。Malicious Software Removal Toolは同社のWebサイト「Download Center」で,更新プログラムは「Software Update Services(SUS)」でも入手できる。

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