米McAfeeは,個人向けセキュリティ対策製品の最新版「McAfee Internet Security Suite 2006」を米国時間9月8日に発表した。新版では,スパイウエアとフィッシング対策が追加された。同スイートは,同社Webサイトからダウンロードできる。価格は69.99ドル。

 同スイートは,身元情報の窃盗,フィッシング,ウイルス,スパイウエアからユーザーを守るためのセキュリティ・ソリューションを提供する。許可を与えていないインターネットからのアクセスを拒み,迷惑なしつこいポップアップ広告やパソコンのパフォーマンスを低下させる厄介なプログラムを遮断する。また,クッキーの管理とともに,インターネットや電子メールの不快感なコンテンツをフィルタする機能を提供する。

 ウイルスとスパイウエアの自動検出機能では,見つかったウイルスやスパイウエア,トロイの木馬,ダイヤラといった悪質なプログラムを遮断して削除する。同社によれば,スパイウエアは,入り込んだ後にユーザーに通知するのではなく,侵入する前に遮断されるようになっている。

 フィッシング対策では,ブラウザ向けプラグイン「AntiPhishing」で,フィッシングを誘導する既知のWebサイトとその可能性のあるサイトを遮断する。同スイートでは,フィッシングを仕掛ける電子メールを遮断するだけでなく,疑わしいWebサイトを訪問しようとするときに警告の通知を行なう。また,同社がフィッシングを誘導する電子メールに特化して開発したスパム・フィルタによって,ユーザーの受信箱にこれらのメールが届かないようにする対策も施されている。

 また,新版では,ウイルス定義のアップデートの頻度が高くなり,毎日行なわれるようになった。アップデートは自動的にダウンロードされ,バックグラウンドでインストールされる。

 同スイートのボックス版は,10月から69.99ドルで提供が開始される。3ユーザー向けライセンスが付いたパッケージの価格は129.99ドルで提供される。

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