ルクセンブルクのSkype Technologiesが,コンテンツ・プロバイダによる音声サービス事業を支援する取り組み「Voice Services Program」を現地時間9月8日に発表した。参加プロバイダは,自社のコンテンツをSkype社のサービスを介して音声配信できるようになる。

 この取り組みは,音声合成や音声応答といった技術を手がける米Tellme Networks,アイルランドVoxpilot,米Voxeoと共同開発した。提供可能なサービスの例として,Skype社は交通情報,星占い,語学学習,配送途中の荷物の追跡などを挙げる。

 「インターネットの標準技術は,これまで閉じていた電話ネットワークをオープン化する。VoIP技術にデータ転送を任せ,アプリケーション記述言語としてWeb向け音声タグ仕様VoiceXMLを使えば,誰もが,どこからでも斬新な電話向けサービスを立ち上げられる」(Tellme社CEO兼共同設立者のMike McCue氏)

 またVoxpilot社はアイルランドで現地時間9月8日に,VoiceXMLとeラーニング・ソフトウエア向け規格であるIMSに対応した音声サービス「Voxbuilder」を,Voice Services Programの参加プロバイダに提供すると発表した。

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[発表資料(Skype社)]
[発表資料(Voxpilot社)]